やんばるエコツーリズム研究所
活動内容

活動内容

当研究所は、自然体験を中心としたエコツアープログラムの開発やインタープリターの養成からスタートしました。
現在は、子ども達の自然体験キャンプ、そして修学旅行における自然体験学習プログラムの実践など、自然の中で行う環境教育にも力を入れています。また指導者養成として「自然体験活動リーダー養成講座」やアメリカで行われている環境教育「プロジェクトワイルドエデュケーター養成講座」など、学生や一般の方から学校教育、社会教育関係者への指導も行っています。

 

 

 

 

 

やんばるエコツーリズム研究所

熱帯の大自然やんばるへようこそ!

亜熱帯の自然に囲まれた島、沖縄本島。その北部一帯には、深い山並みが続き、その様子から「やんばる(山原)」と呼ばれてきました。やんばるの森や海には、ヤンバルクイナ、ノグチゲラなど、国の天然記念物に指定されている動物、それからマングローブや色とりどりの熱帯魚、そしてサンゴなど、貴重な生き物が生息しています。別名、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれ、世界にも名立たる大自然を有しています。
このように、やんばるはダーウィンの進化論で有名になったガラパゴス諸島に譬えられるほど、貴重な生物の宝庫です。そんな沖縄の生物相を簡単に言うと、南方系の生物種が多く、また、琉球列島だけに生息する固有種が多いのが特徴です。また、島ごとに亜種として分化した生物種も多いことがあげられます。日本本土との違いは、トカラ海峡を境に北方系の生物相と南方系の生物相に分けられます。
その亜熱帯の青い海や深緑の森や川に皆様を案内し、自然の素晴らしさを感じるとともに、自然と共生することの大切さを一緒に学びましょう。

私たちの理念

自然と共生する社会を目指して

人類は、その知能の発達により、自然と対立する活動を行うようになり、自然界を人間本位に開発してしまい、今では地球の歴史の中でかつてない影響を自然に与えています。過去においても、世界の古代文明は、人間社会の維持のために自然環境を壊し続け、砂漠化し滅んだと言われていますが、現在では、自然破壊の影響は、地球規模に拡大し、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨や大気、水質の汚染など数々の環境問題を引き起こしています。また、自然破壊に伴う精神文化の荒廃は、現代の子ども達の心の成長にも影響を与えています。
この先も、このような状況が続くとすれば、人類は滅亡の道を歩み続けることになるでしょう。私たちは、この状況にブレーキをかけるために、自然生態系(エコ)のしくみを理解し、人間も自然界の一員であることを自覚することから始めなければなりません。そのために、私たちは身のまわりにある自然、残された自然の中で、動植物を観察したり、山や森、海や川で楽しんだりしながら、正しい自然観を身につけて、日常生活や社会活動の中で責任ある行動をしていくことが、持続可能な地球を作り出すことになるでしょう。人類の子孫のために、より良い環境をつくり、保っていくことは、私たちの責任であると言えるでしょう。

自然体験と環境教育

現在、沖縄は体験プログラムのメッカとなっています。マリンレジャー、戦跡や世界遺産めぐり、文化体験まで、多岐にわたる体験活動が展開されています。
私たちは、その中で自然体験プログラムを提供しています。単に自然が素晴らしい、楽しいということだけでなく、マングローブ観察では、「生命のゆりかご」と言われているその生態系における役割、重要性、そこから考える地球温暖化との関係等を伝えるよう工夫しています。また、リバートレッキングでは、川に設けられている砂防ダムの存在が、いかに人間本位の考え方だけで作られており、川や海の生物、サンゴに影響を与えているかに気づき、理解を深める内容になっています。
自然体験活動に環境教育の内容を取り入れ、その体験が私たち人間の責任ある行動につながればと考えています。